2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/16(土) 00:43:02.56 ID:xBqMgQUOo
エルフ「うーんいい天気!」
雲ひとつ無い夏の晴天。
その下の海岸で一人のエルフが海を見渡している。
姿かたちは19歳ほどの人間とほとんど変わらないが、耳は人間のそれよりやや尖っており、彼女が人ではない事を示している。
透き通るような白い肌とやや癖のあるショートカットの金髪が日の光にきらめき、均整の取れたプロポーションの肢体を白いパンドゥ・ビキニで身を包んでいる。
彼女は住む村の近くには海があり、彼女たちの一族はその漁で生計を立てているほかに夏になるとよく泳ぎに来るのだ。
エルフ「それにしてもついてないなあ、こんな時に留守番だなんて」
そういい溜息をもらす彼女のほかに海岸にいる者はいない。
今日はエルフの一族が年に一度、商売相手でもある人間との友好を深めるための祭の日である。
しかし、村の決まり事として、一年以内に成人する女性は参加することはできない。
嫁入りが許される直前の娘に何かあってはことだろうという古いとも伝統ともいえる決まり事である。
エルフもその決まりに従い、祭りに参加できない高翌齢者や最低限の見張りとともに留守番をすることになったのだ。
エルフ「ま、今日一日ここを独り占めできると思えばいいか、ついでに貝でもとってお昼にすればいいし」
そういって彼女が伸びをするとすらりと伸びた手足につられるように彼女の形のいいDカップほどの乳房が引き上げられ、腕をすとんと落とすとふるりと揺れる。
そしてエルフはお気に入りの飛び込み用の板に上り、エメラルドブルーの透き通った海に向かって飛び込んだ。
エルフ「うーん、冷たくて気持ちいい・・・」
彼女は海の中でそうつぶやく。
彼女たちの一族は長く海のそばで暮らしていることから水の中でも同様に呼吸をし、会話をするための魔法を身に着けているのだ。
ゆえに彼女は特に息を止めることもなく、ひんやりとした水の中で揺られ、夏の暑い日差しで火照った体を冷ましながら海底を漁り、手持ちの小さな網に貝を詰め込んでいく。
一通り貝を詰め終わり、海水に身をゆだねていると、彼女にふと眠気が襲ってくる。
エルフ(ふぁ・・・そういえば昨日までお祭りの準備に駆り出されてたんだっけ・・・)
海水に揺られる気持ちよさの中、そんなことを思い出しながらエルフの意識はうつらうつらと途切れていった。